荒木憲司監督最新作
映画『俺は前世に恋をする』3月23日(土)~
東京・渋谷UPLINK公開記念

荒木憲司監督2008年度公開作品
映画『バトルキャッツ! THE BATTLE CATS!』を2019年3月16日(土)~4月15日(月)までYouTube「音井ののチャンネル」にて1か月の特別限定配信公開決定!
battle cats!
原作・脚本:大和 光 音楽:まついえつこ
出演:秋山莉奈、佐々木望、阿部能丸、宗政美貴、萩原佐代子、飯塚昭三 ほか

第1話「怒りの報酬」前篇
https://www.youtube.com/watch?v=TdigSriRD3Q

第1話「怒りの報酬」後篇
https://www.youtube.com/watch?v=vfVO4vkNApg

 荒木(憲司※このカッコは必要か?)監督の最新作『俺は前世に恋をする』が現時点(平成31年3月15日)での来週3月23日(土)より公開で、それを記念して2008年公開の映画『バトルキャッツ! THE BATTLE CATS!』の第1話が、何故か前後編に別れてYouTubeで1か月の限定配信とのことで、何か書くように言われたんですが、「(玉三郎の声の)佐々木望さんが舞台挨拶に立つ日“だけ”映画館の前に行列ができたな~~」とか、「その行列を見て、てっきり人気作品と勘違いしてくれたバンダイのK女史が玉三郎のTシャツを発売してくれたんだよな~~」とかいろいろ瑣末なことを思い出しました。
 俗に「10年ひと昔」と言いますが、もう11年も経っている! ふつうそんな昔の自作を見直すと「青いな自分」とか「恥っっ!」と思ってしまうものだが、どういうワケかこの『バトルキャッツ!』に関してはまったくそれを思わない。それは出て来るキャラやら話やらお題目やらに、それこそまったくと言っていいほど自分自身とブレがないからだ。
 とにかく自分は、常に人間視点で描かれる物語というものが大っ嫌いで(ついでに書いとくと愛だの正義だの、日常で平気で口に出したり、セリフで言わせたりする奴も大嫌い。そんなのは絶対に詐欺師だから気をつけた方がいい)、この『バトルキャッツ!』では徹底して妖怪の視点でお話を描いた。この手の妖怪ものだと大概、妖怪は“まつろわぬもの”やら“忌み嫌われ排除されるべきもの”として扱われてしまうものだが、それを妖怪ではなく“人間”側とした。リンカーン大統領ではないが、「妖怪の、妖怪による、妖怪のための作品」としたのだ。つまりこの物語の中では万物の霊長は、人間ではなく妖怪なのだ。そりゃあ何十年経とうが古びないだろうし、ブレないだろうというもの。
 とにかくこの作品を観て、人間である自分を恥じ、日々、妖怪をはじめ人間以外のこの世の存在、例えば鳥や昆虫や細菌やミドリムシや植物や風よ雲よ太陽よ、心あらば教えてくれ、何故この世に生まれてきたのだ!……て、なっちゃうと『メタルダー』だが、その『メタルダー』のビックウェインの回に萌えたように「人間なんていない方がいいんだよ。人間が出て来ない話の方がよっぽど面白いのサ」という具合に世の中の風潮が変わってくれたら……なんて密かに願ってます。
 もう、何でもかんでも人間一辺倒の世の中には飽きました。何かといやすぐに核やら原発やら持ち出して物騒だし。そんなん人間だけだよ? 妖怪は核なんか持ち出さない(除・『ドロロンえん魔くん』第9話の死神妖怪・怒黒)もんね。
 妖怪万歳! 妖怪最高!! ということで。監督、また妖怪もの撮りましょう。
 『鬼太郎』も2年目に突入することだし。
(文責・大和 光)

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